コトブキヤ HG065 BA ラウドゲイル
コトブキヤ【機体解説】
BAラウドゲイルは謎の多い機体である。いつどこで、誰に、どのような経緯で製作されたのかが全く掴めておらず、ラウドゲイルという名称も誰かが呼び始め定着したに過ぎない。しかしその設計に関する情報はいつの間にか広く拡散し、様々な場所で幾つもの機体が組み立てられ実用に供されていた。都市や大企業と関わりの薄い辺境で活動する武装勢力か隊商が、手に入る範囲の部品と工作機械を用いて製作したのが始まりであろうと言われている。
その最初の一機は未だ特定できていない。
BAラウドゲイルの実装するシステムコンバートは完全にバルクアーム・グランツのフレーム構造に拠っており、この機体の成立に欠かせない要素となっている。しかしバルクアーム・グランツのもう一つの特徴であったBMI(ブレインマシンインターフェース)は搭載されておらず、それら仕様の取捨選択が本機の製造・保守・運用に必要な技術レベルの低減に大きく寄与した事は間違いないだろう。フレームもオリジナルのバルクアーム・グランツと比べると細部はひどく粗削りな仕様に変えられており、これは最初から部品の要求精度と機体の運動性能を抑えておくことで過酷な使用による性能劣化を低減し長期間の運用にも耐えられるように企図したものである。フレーム内部では低精度化を補うための補強策が巡らされフレーム全体の重量は増しているものの、そもそも大重量のBMI関連機材が一式存在しないため機体全体では問題となっていない。
標準的な外装は大部分が新規製造品で、バルクアーム・グランツと酷似している箇所も見受けられるが完全な別物である。製造者によって様々な仕様の外装部品が混在しありふれた金属材から出所不明の装甲材まで千差万別である上に、製造時期や場所によって手に入る装甲材も異なってくるため個体によって性能差が生じており更なる外装の追加や省略も枚挙にいとまがない。フレーム設計がバルクアーム・グランツの構造に拠る点からも、どちらかというと軽量化によって不整地での高い機動性の確保に重点を置いたことが見て取れる。
ワイルドタイプのオフロードタイヤはかつて装輪装甲車が装備していたものをそのまま流用しており、戦闘証明に裏打ちされた信頼性がその走行性能を確かなものにしている。
これらの仕様上の傾向が本来戦闘組織ではない隊商や難民の集団にも支持され、戦闘用ヘキサギアの主力が第三世代に移った時代においても求められる理由であった。
死の荒野に吹く風はいつも荒々しく旅人を迎える。ラウドゲイルの名はそんな風になぞらえて旅人の一人がそう呼んだに過ぎない。
搭載武器
■標準武装は存在せず
【商品仕様】
■オフロードタイプの「ビークルモード」から「ヒューマノイドモード」へシステムコンバートが可能。
■コックピットには別売りのガバナーを搭乗させることができます。
■ビークルモード時に剥き出しとなっていたコックピットはヒューマノイドモードでは完全密閉型コックピットとなり搭乗者を護ります。
■頭部センサーには開閉ギミックを搭載しており、無骨な「クローズドフェイスモード」、ヒロイックな「オープンフェイスモード」の2スタイルで楽しむことができます。
■メインウェポンの「モンスターバレット」はグレネードランチャーとショットガンを合体させた大型ウェポンとなり、それぞれ分割した状態で装備させることが可能。弾丸のリロードギミックをお楽しみいただけます。
■ショットガンのマガジンは内部の弾薬ディテールまで精密に造形されています。
■左右の前腕には付属のエフェクトパーツを取り付けてレーザーカッター使用時をお楽しみいただけます。
■PVC素材で成型された大型のワイルドタイヤはオフロードマシンに相応しい造形となっており、背面には予備のホイールを搭載しているのでガバナーがホイールを交換するシーンを演出して楽しむことができます。
■胴体部と肩部を繋ぐ装甲部分は前側に展開し、腕の可動範囲を広げ様々なアクションポーズでお楽しみいただけます。
■バルクアーム・グランツと同じデザインの試製ライフル砲が付属、ロングタイプの「拡張マガジン」が2セット付属します。拡張マガジンは3mm軸によって連結することが可能です。
■本体の成型色は「デザートイエロー」「ブラウン」「クリアーグリーン」「クリアーイエロー」「スモークグレー」「メタリックグレー」「ガンメタ」「ブラック」の8色成型となります。
【付属品】
■BA ラウドゲイル本体×1セット
■モンスターバレット×1セット
■モンスターバレット用マウントアーム×1セット
■前腕用エフェクトパーツ×2
■試製ライフル砲×1
■試製ライフル砲用 拡張マガジン×2
■アーカイブカード×1
※画像は開発中のイメージです。実際の商品とは異なります。
※画像は撮影用に塗装してあります。