【KRYTAC KRISS VECTOR完全ガイド】歴代電動ガンからV2・GEN2・GBB・限定モデルまで全種類を解説
KRISS VECTOR選びにおける最大のネックは、その種類の多さです。KRYTAC初の電動モデルに始まり、カラーバリエーション、ロング仕様のLIMITED EDITION、純白のALPINE、ガスブローバック(GBB)、そして最新のV2・GEN2に至るまで、似た名称が入り乱れており、特に中古市場を含めると全貌を把握するのは至難の業です。本記事では、ショップ独自カスタムを除いたKRYTAC公式のKRISS VECTORシリーズを世代別に分かりやすく整理します。

KRYTAC KRISS VECTORの歴史は2017年から
KRYTAC製KRISS VECTOR AEGが正式に発売されたのは2017年。KRISS USAと同グループのKRYTACが手掛けた、実物1:1スケールの正式ライセンス電動ガンです。外装のリアルさはもちろん、VECTOR専用の縦型メカボックスを採用したことで話題を呼びました。
ここで注意すべきは「Gen2」という名称です。KRYTACにとっては「初代」の電動VECTORですが、モデルとなった実銃はすでに「Gen II」でした。そのため、初期型の商品説明にも「Vector Gen2レシーバー」と記載されています。「KRYTAC初代VECTOR = 実銃VECTOR Gen1」ではない点をおさえておくと、今後のモデル展開が理解しやすくなります。
2017年:KRISS VECTOR AEG STANDARD
KRYTAC VECTORの原点となるモデルです。専用95連マガジンと155mmインナーバレルを備え、セミ・2点バースト・フルの3モード射撃に対応しています。
最大の特徴は、右側へ折りたたむことで圧倒的なコンパクトさを実現するフォールディングストック(全長約445~665mm / 重量約2.6kg)。まさに「VECTORといえばこの形」を印象付けた一挺です。のちにTwo-ToneやFDEといったカラーバリエーションも追加されました。

2018年:KRISS VECTOR LIMITED EDITION
スタンダードモデルを大胆にロング化した、世界3,000丁の限定モデルです。SMG特有の取り回しやすさを重視した通常版に対し、こちらはカービンライフル寄りのコンセプト。フロントのM-LOKハンドガードによってシルエットが激変した、歴代でも異彩を放つ一挺です。
- Gen II 2017ワンピースアッパーレシーバー
- 専用M-LOKハンドガード
- 10.5インチアウターバレル / 280mmインナーバレル
- 3ポジション調整式フォールディングストック
- 拡張バッテリーカバー
- 限定シリアルナンバー&証明書付属
2018年に発表され、その後同年秋ごろから展開されたスペシャルモデルです。

2019年:KRISS VECTOR ALPINE LIMITED EDITION
さらに個性を尖らせたのが、2019年発表の世界3,000丁限定モデル「ALPINE」です。
単なるカラーバリエーションではなく、Gen 2.1アッパーレシーバーに「Vector MK5 Modular Rail」、リアにはDEFIANCE DS150テレスコピックストックを採用。純白の外装に加え、ショートマガジンが付属するなど、実銃のカスタムスタイルを色濃く反映したコレクター人気の高いスペシャルモデルです。

2023年:待望のKRISS VECTOR GBB
電動ガン中心だったシリーズにおける大きな転換点です。2023年10月に発表され、その後順次発売されたKRYTAC純正ガスブローバックモデルで、専用の軽量ボルトアセンブリーや23段階調整式のトップダウン式HOP、インナーバレルへ容易にアクセスできる構造を備えています。
安定した射撃性能が魅力のAEGに対し、GBBはボルトの作動感や操作プロセスそのものを楽しむためのモデルです。現在はBLACK・FDE・TWO-TONEの3色が展開されています。

2024年:電動VECTORの大幅刷新「V2」と「GEN2」
2024年10月、KRYTACは電動VECTORの大規模なアップデートを発表しました。ここで登場したのが「KRISS VECTOR SMG V2」と「KRISS VECTOR SMG GEN 2」です。名称から「V2の次世代機がGEN2」と誤解されがちですが、これらは同時期に展開されたコンセプトの異なる兄弟モデルです。
KRISS VECTOR V2(伝統の折りたたみストック・正統進化型)
歴代VECTORの象徴であるフォールディングストックを継承し、収納時のコンパクトさを維持しつつ内部機構を大幅にアップデートしたモデルです。「外観は昔ながらのVECTORが好きだが、中身は最新スペックが欲しい」というユーザーに最適です(BLACK・FDE・TWO-TONEの3色展開)。

KRISS VECTOR GEN2(AR系ストック・実用性重視の現行型)
最大の変更点はリア周りです。サイドフォールディングストックを廃止し、ARバッファーチューブを直付けできるGen 2.1アッパーを採用(標準でロープロファイルストックを装備)。V2のように短く畳むことはできませんが、ストック内のバッテリースペースが広く、LiPo Brickなど多様なバッテリーを選択できます。

※フェローズで現在取扱中の「Gen.2 V2」はこのロープロファイルストック装着仕様です。国内では「Gen.2 V2」と呼ばれる場合がありますが、KRYTAC本国サイトでは「VECTOR SMG GEN 2」と表記されるため、購入時は混同に注意が必要です。
V2・GEN2に採用された主な2024年世代のアップデート内容
- 新型ECU & マイクロスイッチ式Eトリガー
- パーシャルアクティブブレーキ & 低電圧検知機能
- ギア保護機能 & フルメタルラックピストン
- 新型ネオジム高トルクモーター & 改良型ロータリーHOP
- T型コネクター採用
※主要な電子制御機能やモーター、HOPなどは共通していますが、メカボックス周辺を含む細部仕様にはV2とGEN2で違いがあります。
歴代KRYTAC VECTOR 比較一覧
世代ごとの立ち位置を整理すると、単なるマイナーチェンジではなく、それぞれ異なるコンセプトで開発されてきたことがわかります。
| モデル | 登場時期 | 駆動方式 | ストック/外観 | 立ち位置・特徴 |
|---|---|---|---|---|
| VECTOR AEG STANDARD | 2017年 | 電動 | フォールディング | KRYTAC VECTORの原点 |
| VECTOR Two-Tone/FDE | STANDARD登場後に順次追加 | 電動 | フォールディング | STANDARDのカラー展開 |
| VECTOR LIMITED EDITION | 2018年 | 電動 | 調整式フォールディング | 10.5インチ+M-LOKの限定ロングモデル |
| VECTOR ALPINE | 2019年 | 電動 | DS150伸縮式 | 白い外装+MK5レールの限定モデル |
| VECTOR GBB | 2023年 | ガス | フォールディング | 作動感を楽しむガスブローバック |
| VECTOR V2 | 2024年 | 電動 | フォールディング | 伝統の姿+最新世代の内部機構 |
| VECTOR GEN2 | 2024年 | 電動 | ロープロファイル伸縮式 | バッテリー容量と拡張性を重視した実用機 |
V2とGEN2のどちらを選ぶか迷った場合は、「馴染み深い見た目と収納性」を重視するならV2、「サバゲーでの一日を通した実用性とバッテリーの選択肢」を優先するならGEN2がおすすめです。どちらも新型ECUやマイクロスイッチ式Eトリガー、高トルクモーター、改良型HOPなど2024年世代の主要機構を共有していますが、メカボックス周辺を含む細部仕様には違いがあります。
また、初期型STANDARDは最新V2/GEN2ほど多機能なECUこそ備えていないものの、発売当初からMOSFETと電子トリガーを採用した先進的なモデルでした。デザインが根本的に異なるLIMITED、ALPINEといった旧モデルも、その希少性や特有の構成から今なお選ぶ価値は十分にあります。サブマシンガンサイズなので女性にもおすすめです。

2017年に一つの電動ガンとしてスタートしたKRYTAC KRISS VECTORは、ユーザーのニーズに応えながら枝分かれし、一大シリーズへと成長しました。「VECTORならどれも同じ」と一括りにせず、それぞれのコンセプトや世代ごとの違いを把握することで、ご自身のプレイスタイルやこだわりに最もフィットする一挺に出会えるはずです。
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